25日午前台湾周辺を飛行する人民解放軍のH6爆撃機(右)と
その監視に当たる空軍のF16戦闘機(左)=空軍司令部
(台北 25日 中央社)中国大陸軍のH6爆撃機2機が25日午前4時ごろ、台湾南方のバシー海峡から宮古海峡へ抜ける遠洋飛行訓練を行った。国防部(国防省)空軍司令部は同日、F16戦闘機を派遣して全過程を監視したと発表。台湾周辺における人民解放軍の動きは早期に把握、対応しているとして、国民に安心するよう呼び掛けた。
同部はまた、中国大陸の侵攻を想定した「漢光34号演習」(6月4~8日)の予行演習を実施した24日午前にも、台湾海峡の中間線の西側付近を飛行する中国大陸軍のY8電子戦機1機を確認したと発表している。
同部が昨年末に公表した国防報告書によると、中共軍による同様の飛行訓練の回数は2016年8月から2017年12月中旬までで23回。先月18日に台湾海峡の中国大陸側で実弾射撃演習が行われたのを機に再び活発化。先月18日~今月25日までに、今回を含め計7回が確認されている。