(2018年05月24日 烏丸新聞)
真剣な表情でサイフォンと向き合う菅野眞博さん
四条高倉に5月23日、「神乃珈琲(カンノコーヒー)京都店」(京都市中京区)がオープンした。運営はドトールコーヒー(東京都渋谷区)。
同社で39年事業に携わり、日本スペシャルティコーヒー協会の理事でもある菅野眞博さんが手掛ける同店。工場に併設型した目黒の1号店、「和」のテイストを追求した銀座店に次ぐ3店目となる。
銀座店のスタイルを継承し、明治時代に作られた組格子が使われた和のモチーフの内装や、豪華列車のような内装が特徴の京都店。店舗面積は約174平方メートル、席数は68席。
コーヒーは希少なゲイシャ種をブレンドした「陽煎(ひいり)」と、コーヒーの始まりとされるティピカ種ブレンドした「月煎(つきいり)」の2種類(以上756円)。直火焙煎(ばいせん)した豆を一杯ずつサイホン式で高温抽出する。
スイーツは和三盆糖のパンケーキ(918円)や、日光の天然氷を使ったかき氷「和三盆珈琲 珈琲クリーム付き」(1,080円)を用意。ランチはサンドイッチ(1,166円~)やパスタ(1,382円~)、モーニングはドリンクの価格でトーストとゆで卵、サラダが付く。
菅野さんは「今はボタン一つのコーヒーマシンが増えているが、昔の喫茶店でよく見たサイホン式に原点回帰した。高温・短時間で抽出するからこその香りや味が楽しめるブレンドにしている。コーヒーが嗜好品という枠を超え、新しい文化となるような店にしたい」と意気込む。
時間は8時~20時。