台南・白河区、福井県南越前町と友好協定 ハスの産地のつながりで
ハスの栽培面積で台湾一を誇る南部・台南市白河区
=台南市政府提供
(台北 28日 中央社)ハスの栽培面積で台湾一を誇る南部・台南市白河区は26日、花ハスの生産日本一の福井県南越前町と友好交流協定を締結した。今後は教育や文化、スポーツ、産業、観光、青少年教育など幅広い分野で交流を推進していくという。両区町は相互にハスを贈り、絆を深めた。
この日、「2018白河ハス祭り」(白河蓮花季)の開幕セレモニーが白河区で開かれ、その中で締結式が行なわれた。協定書には岩倉光弘・南越前町長と蕭福清・白河区長が署名した。
台南市政府によると、昨年末に岩倉町長や滝波宏文参院議員らが白河区公所(役所)を訪れ、ハス産業に関して交流を行ったのをきっかけに、協定締結に結びついたという。
南越前町は蜀紅蓮、勾当玉女、廬山白蓮の観賞用3品種を白河区に贈呈。先月にすでに台湾に空輸で運ばれており、ハス業者や区公所により栽培されている。白河区は、食用の2品種と重さ50~70キロ程度まで耐えられるオオオニバスを南越前町に贈った。
白河区のハス栽培面積は約250ヘクタール。多くは食用で、ハスの実やレンコンなどが収穫できる。一部の品種はお茶として使われ、開幕セレモニーでは蓮の花茶の茶席も用意された。
ハスの見頃は今月末から来月中旬まで。農村体験ツアーや文化体験などが7月下旬まで開催されるほか、コンサートや写生イベント、写真コンテストなども開かれる。