ますますサービスが拡大する台湾のコンビニ
(台北 28日 中央社)教育部は公共図書館の利用をより便利にしようと、台湾12県市の公共図書館の一部蔵書を他県市のコンビニエンスストアで無料で受け取り、返却できるサービスを開始した。同部は、多くの人に利用してもらいたいとしている。
サービスの対象は、国家図書館が開設する資源共有プラットフォーム「公共図書館図書資源共享服務平台」のデータベースに登録されている図書。居住する県市の公共図書館の貸出証を使い、同プラットフォーム上で図書を予約すれば、近くのコンビニで受け取り、返却ができる。
教育部は2013年から図書館のサービス革新に関する取り組みに着手。背景には、各地の公共図書館が経費や人員の不足のため、人気がある作品の購入を優先させ、公共図書館が持つ生涯教育の役割が十分に果たせていない問題があった。国家図書館は同年から2016年にかけて、北部、中部、南部、東部からそれぞれ3カ所、計12の図書館を資料センターに指定し、青少年や知識、多元文化など特定のテーマに沿って購入した図書を各センターに配置した。購入した図書は約40万7000冊に上る。
教育部によれば、コンビニで送料無料で受け取り、返却が可能な期間は12月末まで。