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京都・大文字山で遭難相次ぐ 気軽さから油断、警察警戒

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大文字山で救助を行う消防隊員(京都市左京区) 


五山送り火で知られる京都市左京区の大文字山(標高466メートル)で、登山者の遭難が相次いでいる。気軽に登れて京都の街を一望できる人気の山だが、昨年は京都府内最多の12人が遭難した。登山計画や準備が不十分なケースが目立つ。府警は、川端署に山岳救助隊を設置するなど警戒を強めている。

 3月上旬、大文字山を下山中の女性(73)が道に迷った。女性は軽装で、登山用の防寒着も身に付けていなかった。気温の低い時期で、遭難が長引けば命に関わる恐れもあったが、幸い登山客に発見されて事なきを得た。

 川端署によると、大文字山では昨年、過去10年間で最多の12人(前年比11人増)が遭難した。大文字山には登山道と見間違うような獣道が多く、特に日暮れ時にコースを見失う事例が目立つという。

 府警は今月、遭難時の初動対応を強化するため、川端署に救助隊を設置した。若手中心の25人態勢で、2日には市消防局との合同訓練を実施。急斜面での救助作業の手順を確認した。

 救助隊長に就任した地域課長の山﨑一寿警部(40)は「大文字山は、その気軽さから登山者に油断が生まれる。万一の事態に備え、救助技術を磨きたい」と話している。


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