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タイワンスギでバイオリン製作 国産木材を音楽に活用、初の試み

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タイワンスギでバイオリン製作 国産木材を音楽に活用、初の試み


バイオリンの製作を手掛ける黄聖彦さん(右から2人目) 

(台北 1日 中央社)行政院(内閣)農業委員会林業試験所は1日、タイワンスギで製作したバイオリンを台北市内でお披露目した。同所が国産木材を音楽の分野に活用するのは初めて。木材の多様な活用方法を模索することで、台湾の林業の振興を目指す。

タイワンスギ製バイオリンは屏東科技大学木材科学・デザイン学科の龍イ助教授が構想を練り、その理念に共感したバイオリン製作者の黄聖彦さんが完成させた。(イ=日へんに韋)

タイワンスギの繊維は欧州製バイオリンに使われるトウヒ属の木材よりも太いため、くっきりとした音が作られるのが特徴だと黄さんは説明する。

龍助教授は、まずは学生に使ってもらうことで、普及につなげたいと語る。すでに屏東科技大の学生や小中学生からなる20人余りの楽団が結成された。団長の呉淑如さんによれば、メンバーはタイワンスギ製バイオリンを使い、これまで北部、中部、南部で公演を行ったという。

黄さんは、今後はより豊かな音色を紡ぎ出せるようにしたいと意気込んでいる。

タイワンスギ製バイオリンは来月15日まで台北植物園内の欽差行台で公開中。国産木材を利用した家具や装飾品などの作品も合わせて展示されている。


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