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琵琶湖疏水に再び脚光 通船は満席、発電所公開も人気

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琵琶湖疏水に再び脚光 通船は満席、発電所公開も人気


トンネルを出て蹴上の発着場に到着した疏水船 


明治150年を盛り上げるイベントが各地で続く中、当時の一大プロジェクトだった琵琶湖疏水が観光名所として脚光を浴びている。京都市左京区の蹴上発電所で始まった一般公開や、山科区の土木遺構を巡るウオーキングツアーは申し込みが殺到。67年ぶりに復活した疏水通船はほぼ満席の人気ぶりだ。

 琵琶湖疏水は1885(明治18)年から5年がかりで建設された。関西電力は3月、疏水の水流を利用した発電施設として91年に運転を開始した蹴上発電所の見学会を始めた。レンガ造りの第2期発電所の外観や、現在も稼働中の第3期発電所の内部を見て回れる。毎週金曜日に40人限定で実施し、予約は7月分まで満員で8月分も残りわずかという。

 また、山科区は日本初の鉄筋コンクリート橋やトンネルの入り口にある扁額(へんがく)など、同区に残る疏水の土木遺産を巡る「山科疏水ウオーキング」を20日に開いたところ、定員50人に対して250人超の申し込みがあった。

 3月に春と秋の定期通船を復活させた「びわ湖疏水船」は、家族連れや外国人からも人気で、運営するJTB京都支店によると、予約はほぼ満席。乗船者は「何度か申し込んでやっと乗れた」などと予約までの苦労を語った。

 疏水観光が注目されていることについて、産業遺産活用に詳しい東洋大の丁野朗客員教授(国際観光学)は「近年は、匠(たくみ)の技などの技術自体が観光資源として見られるようになっている。琵琶湖疏水には埋もれた歴史も多く、ストーリーを再構成すれば、より魅力ある観光資源になるのでは」と話している。


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