台湾原住民の小学生合唱団、ウィーンの国際コンクールで最優秀賞
最優秀賞と大会特別賞を受賞した台湾先住民の子どもら
(ブリュッセル 4日 中央社)台湾原住民(先住民)タイヤル族の子供たちからなる小学生合唱団が2日、オーストリア・ウィーンで行われたシューベルト国際合唱コンクールで最優秀賞と大会特別賞を受賞した。伝統衣装に身を包んだ子供たちはブヌン族の民謡や昨年開催されたユニバーシアード台北大会のテーマ曲など4曲を歌い上げ、会場から拍手喝采を浴びた。
コンクールに出場したのは北部・新竹県尖石郷嘉興小学校義興分校の子供たち。同校の全校児童はわずか21人で、一度は廃校の危機に立たされながらも、2016年に立ち上げられた合唱団が優秀な成績を収めたことで危機を乗り越え、今年、ウィーンのコンクールへの参加資格を勝ち取った。だが経済的な困難を抱える家庭の児童が多く、航空券や旅行用のスーツケースが買えないという申し出が相次いだ。教員らは児童たちの願いをかなえようと奔走。事情を知った企業や一般市民から支援を受けられることになり、エバー(長栄)航空からは往復航空券が提供された。
同校の李衛民主任はメディアの取材に、子供たちは歌い終えた後、ほっとした様子だったと話した。だが、成績発表前になると緊張を隠しきれなくなり、「ちゃんと歌えていたかな」などど何度も尋ねてきたという。
同団の出場部門には、ロシアやベトナムなど計5つの団体が参加。最優秀賞は同団とロシアの団体に与えられ、大会特別賞は同団だけに授与された。同校の徐栄春校長によれば、歌声の美しさや子供たちの堂々とした態度、曲目の多様さなどが評価されたという。
最優秀賞と大会特別賞を受賞した台湾先住民の子どもら
(ブリュッセル 4日 中央社)台湾原住民(先住民)タイヤル族の子供たちからなる小学生合唱団が2日、オーストリア・ウィーンで行われたシューベルト国際合唱コンクールで最優秀賞と大会特別賞を受賞した。伝統衣装に身を包んだ子供たちはブヌン族の民謡や昨年開催されたユニバーシアード台北大会のテーマ曲など4曲を歌い上げ、会場から拍手喝采を浴びた。
コンクールに出場したのは北部・新竹県尖石郷嘉興小学校義興分校の子供たち。同校の全校児童はわずか21人で、一度は廃校の危機に立たされながらも、2016年に立ち上げられた合唱団が優秀な成績を収めたことで危機を乗り越え、今年、ウィーンのコンクールへの参加資格を勝ち取った。だが経済的な困難を抱える家庭の児童が多く、航空券や旅行用のスーツケースが買えないという申し出が相次いだ。教員らは児童たちの願いをかなえようと奔走。事情を知った企業や一般市民から支援を受けられることになり、エバー(長栄)航空からは往復航空券が提供された。
同校の李衛民主任はメディアの取材に、子供たちは歌い終えた後、ほっとした様子だったと話した。だが、成績発表前になると緊張を隠しきれなくなり、「ちゃんと歌えていたかな」などど何度も尋ねてきたという。
同団の出場部門には、ロシアやベトナムなど計5つの団体が参加。最優秀賞は同団とロシアの団体に与えられ、大会特別賞は同団だけに授与された。同校の徐栄春校長によれば、歌声の美しさや子供たちの堂々とした態度、曲目の多様さなどが評価されたという。