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日本統治時代の検事長宿舎、修復が完了 最後の入居者も祝福/台湾・花蓮

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日本統治時代の検事長宿舎、修復が完了 最後の入居者も祝福/台湾・花蓮


修復を終え、看板除幕式が行われた日本統治時代の検事長宿舎 

(花蓮 5日 中央社)東部・花蓮県花蓮市で3日、日本統治時代に建設され、約1年半にわたる修復を終えた旧・検事長宿舎の看板除幕式が行われた。宿舎に最後に入居していた元検察官の陳木泉さんが式典に出席し、古びた宿舎が美しい古跡に生まれ変わったことを喜んだ。

宿舎は日本統治時代の1935(昭和10)年に設置された「台北地方法院花蓮港支部及び検察局」と共に建てられ、戦後も引き続き使用された。だが1951年に花蓮で起きた大地震で同市一帯が被災したのをきっかけに、同支部や宿舎は別の場所に移転。建物は荒廃が進んだものの、2008年に県定古跡に登録され、保存されることが決まった。

式典に出席した傅コンキ花蓮県長は、同支部が日本統治時代、東部で最高の司法機関だったことに言及。同支部はすでに取り壊されているため、現存する宿舎が唯一の歴史的証拠となっていると紹介した。当時、支部があったことで台北に出向かなくても訴訟を行うことができ、地方の発展に大きく貢献したと述べた。(コン=山へんに昆、キ=草かんむりに其)

傅県長によれば、修復にかかった費用は2670万台湾元(約9850万円)。今後は県内の他の古跡と同じように維持・管理される。同県文化局によると、敷地内の芝生などの整備が完了した後、一般公開を開始する見通し。


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