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模様浮き立つ着物、京都のデザイナー考案 国際演劇祭で披露へ

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模様浮き立つ着物、京都のデザイナー考案 国際演劇祭で披露へ


金箔を使った染料で染める着物を考案した冨田さん(京都市上京区) 


金箔(きんぱく)と型染めの技法を用いて立体的な模様を施した着物を、京都市上京区の和装デザイナーの男性が作り上げた。歌舞伎に題材を取ったルーマニアの演劇をモチーフにしており、同国で開かれる国際演劇祭で9日に披露する。

 冨田伸明さん(55)。国内外のファッションショーなどで着物の魅力を発信している。ルーマニアでショーを開いた縁で知り合った同国の演劇関係者から、ヨーロッパ三大演劇祭の一つで7日に始まるシビウ国際演劇祭への出展を要請されたため、今までにない着物を作ることにした。

 イメージしたのはルーマニアの演劇「スカーレットプリンセス」。歌舞伎の演目「桜姫東文章」を題材にした作品であることから、桜やコスモス(秋桜)を図柄に取り入れることにした。手仕事でなければ実現できない表現をしようと、型染め職人に依頼し、金箔を砕いて混ぜた染料を丹後ちりめんに何度も重ねて模様を浮き出させた。100回以上の試作を繰り返したという。

 国際演劇祭の関連イベントでモデルが着用する。冨田さんは「型染めの素晴らしい技術は世界に通じる。着物を広める大きなチャンスになる」と期待している。


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