再整備を進めていたJR大津駅(大津市春日町)が商業施設「ビエラ大津」に生まれ変わり、10月1日に開業する。同市とJR西日本などが23日、発表した。カプセルホテルとレストランなどの複合施設をはじめ、カフェや近江牛専門店などが出店。「休む所がない」といったマイナスイメージを一新するという。
施設は大津駅舎内の鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積2200平方メートル。中心として、カプセルホテルやレストラン、読書や書籍購入スペースなど2階部分すべてを使った複合施設「THE CALENDAR」を展開する。
1階には5店が入る。コンビニ「セブン-イレブン ハートイン」とスターバックスコーヒーの他、オカキ(竜王町)が近江牛レストラン「OKAKI」を、ドリームフーズ(彦根市)が「ちゃんぽん亭総本家」と多賀町産のそばを使う「蕎麦(そば)・地酒 金亀庵」をそれぞれ出店する。
1階の駅観光案内所は8台の無料レンタサイクルを配備し、地元酒蔵ツアーなども企画。将棋大会や毎朝のラジオ体操など地域イベントも行う。
再整備のコンセプトは「世界から人の集まる駅と街へ」。大津市役所で記者会見した越直美市長は「街歩きの地図を改良するなど、駅に集まった人たちが気軽に街中に出られる仕組みをつくりたい」と話した。
再整備は昨年11月から進めており、駅舎整備費は7億円。市は駅舎外壁改修の一部と観光案内所、トイレ整備に計約9千万円を負担した。