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西陣織会館17年ぶり改装 9月オープン

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和装文化の発信拠点、西陣織会館(京都市上京区)が来年の西陣織発祥550年に向けて17年ぶりに大型改装され、9月22日にオープンする。人気の「きものショー」の会場を拡大したほか、免税店や着物レンタル事業を強化し、観光客や着物ファンが集う新たな織物の総合拠点を目指す。

■ショーやレンタル「体験型」充実

 毎日、モデルが帯や振り袖を披露するきものショーは60年間にわたる公演数や客数がギネス記録に認定されるなど、人気を保つ。訪日外国人客の増加で会場が手狭になっていたため、西陣織工業組合(同)が3500万円で改装した。

 ショーの会場は現在の1階から3階に移す。観賞スペースを5倍に広げ、最大500人の収容が可能。ショーは収益性を高めるため、来年から定例の開催回数を減らして昼すぎまでとし、夕方の時間帯は小売り販売や観光客向けディナーショー、市民体験型の有料イベントなどに変える。

 3階には帯や着物の免税店のほか、作務衣(さむえ)や帽子などのサイズ調整、名前入れを短時間で請け負う工房も開業する。着付けと撮影用のスタジオや着物レンタル部門も1階から移し、着物の種類を充実させて幅広い客層の利用を促す。

 1階はテラス付きカフェに改装し、来年初めに開業予定。2階の土産物店も内容の充実を検討している。

 西陣織の名は、応仁の乱(1467年)の西軍本陣の地で織物業を再開したことに由来する。節目の年に拠点機能を再構築し、さらなる集客を図る。同組合の渡辺隆夫理事長は「消費者の需要が物から体験へと移る中、きものショーを柱にさまざまな取り組みをし、和装振興に結び付けたい」と話す。



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