宇治川の鵜飼、21日再開へ 豪雨で半月休止、水位低下でめど
「宇治川の鵜飼」再開に向け、鵜の世話をする鵜匠ら
豪雨による宇治川の増水で、半月以上にわたり休止していた夏の風物詩「宇治川の鵜飼」が21日に再開することが、19日分かった。上流の天ケ瀬ダム(宇治市宇治)の放流量が減ったためで、関係者は「心配していたが、ようやくめどが付いた」と安堵する。
宇治市観光協会が主催する鵜飼は、今月1日に開幕の「川開き」を行ったが、ダムの放流量が梅雨や連日の大雨で大幅に増え、翌2日以降は休止に。天候回復後も、プラス70センチを超えた琵琶湖の水位を減らすため、瀬田川洗堰(大津市)の全開放流が続き、下流も影響を受けた。
琵琶湖の水位が夏季基準のマイナス20センチに近づいたため、国土交通省琵琶湖河川事務所が19日に瀬田川洗堰のゲートを下ろし、放流量を制限した。これに伴い天ケ瀬ダムからの水量も毎秒約660トンから4分の1程度に減り、鵜飼を行う付近の水位は一気に下がった。放流量はさらに減る見込みで、観光協会は安全に鵜飼ができると判断し、再開を決めた。
屋形船を営業する宇治川観光通船や観光協会によると休止中、最多で1日約150人分のキャンセルを余儀なくされ、問い合わせも多く寄せられた。松坂善勝鵜匠(80)は「シーズン序盤でこれだけ長く休むのは初めてかもしれない。鵜は十分休養したので元気いっぱい。これから休んだ分を取り戻したい」と話す。川の流れや船の状態、大きな岩の流入がないかを入念に点検し、再開に備える。
5日から続いていた宇治川中州の京都府立宇治公園への立ち入り禁止も19日に解除された。宇治川の鵜飼は9月30日まで。
「宇治川の鵜飼」再開に向け、鵜の世話をする鵜匠ら
豪雨による宇治川の増水で、半月以上にわたり休止していた夏の風物詩「宇治川の鵜飼」が21日に再開することが、19日分かった。上流の天ケ瀬ダム(宇治市宇治)の放流量が減ったためで、関係者は「心配していたが、ようやくめどが付いた」と安堵する。
宇治市観光協会が主催する鵜飼は、今月1日に開幕の「川開き」を行ったが、ダムの放流量が梅雨や連日の大雨で大幅に増え、翌2日以降は休止に。天候回復後も、プラス70センチを超えた琵琶湖の水位を減らすため、瀬田川洗堰(大津市)の全開放流が続き、下流も影響を受けた。
琵琶湖の水位が夏季基準のマイナス20センチに近づいたため、国土交通省琵琶湖河川事務所が19日に瀬田川洗堰のゲートを下ろし、放流量を制限した。これに伴い天ケ瀬ダムからの水量も毎秒約660トンから4分の1程度に減り、鵜飼を行う付近の水位は一気に下がった。放流量はさらに減る見込みで、観光協会は安全に鵜飼ができると判断し、再開を決めた。
屋形船を営業する宇治川観光通船や観光協会によると休止中、最多で1日約150人分のキャンセルを余儀なくされ、問い合わせも多く寄せられた。松坂善勝鵜匠(80)は「シーズン序盤でこれだけ長く休むのは初めてかもしれない。鵜は十分休養したので元気いっぱい。これから休んだ分を取り戻したい」と話す。川の流れや船の状態、大きな岩の流入がないかを入念に点検し、再開に備える。
5日から続いていた宇治川中州の京都府立宇治公園への立ち入り禁止も19日に解除された。宇治川の鵜飼は9月30日まで。