白から赤へと一日で花の色が移りゆく「スイフヨウ(酔芙蓉)」が、京都市山科区の大乗寺で花を付け始めた。直径約12センチの色鮮やかな花びらが参拝者らの目を楽しませている。
早朝には白い花が、夕方に掛けて赤色に変わっていく様子が、酒に酔って顔色が変わることに似ているため、この名が付いた。同寺では20年以上かけて栽培を続け、現在約1500本を育てている。
連日の酷暑やイノシシに踏み倒されるなどの被害もあったが、水やりなど手入れを欠かさず、今年も鮮やかな花を咲かせた。同寺では例年より1週間以上早い開花だという。
現在一人で世話をしている岡澤妙宣副住職(84)は「花を見て心優しく、穏やかな気持ちになってほしい」と話す。見頃は9月末まで。拝観無料。問い合わせは同寺TEL075(591)5488。