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日本統治時代の「台北工場」修復へ 来年末着工、21年完成予定

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日本統治時代の「台北工場」修復へ 来年末着工、21年完成予定


「台北工場」を視察に訪れる台北市の林欽栄副市長(手前) 

(台北 3日 中央社)日本統治時代の鉄道整備工場「台北工場」(台北市)の修復工事が来年末にも開始されることが2日、分かった。台北市捷運工程局の担当者が明らかにした。工事には7000万台湾元(約2億5400万円)余りを投じる。2021年完成予定。

台北工場は台北駅の西側約1.5キロ、MRT北門駅のすぐ東に位置する。清朝時代の「機器局」を前身とし、1909年の増築工事を経て鉄道車両やレールの整備工場として使われた。1935年に台北鉄道工場(台北機廠)が完成すると、工場機能は移転。敷地内の施設は相次いで取り壊されが、残った建物は戦後、台湾鉄路管理局(台鉄)によってイベントホールとして使用された。建物の屋根の部分には、清朝時代の金属トラスがそのまま残っている。2010年に市定古跡に登録された。

MRT新路線の工事に伴い、2007年から約5年にわたり別の場所に移転され、2012年に再び元の場所に戻った。だが以降、修復と再利用について政府と地方自治体間で合意が得られず、放置が続いている。台北市文化局文化資産審議委員会は今年1月、市捷運工程局に対し、6カ月以内に修復再利用計画を提出するよう求めていた。

この日、林欽栄副市長が視察に訪れ、建築の専門家などから説明を聞いた。捷運工程局の担当者によると、同局は来年5月に修復計画を文化局に提出し、審議を通過すれば工事を入札にかけるという。


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