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伏見の夏の風物詩「万灯流し」

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伏見の夏の風物詩「万灯流し」


(2018.08.05 伏見経済新聞)




 京都・伏見の宇治川派流の寺田屋浜で8月4日、「伏見万灯流し」が行われた。主催は、伏見万灯流し実行委員会、洛南保勝会、伏見観光協会、伏見桃山がんばる7商店街。

 鳥羽伏見の戦いの犠牲者の慰霊とお盆の先祖供養・家内安全祈念のため、2004年に始まった同イベント。宇治川派流を彩る「伏見の夏の風物詩」として知られる。今年で15回目。

伏見観光協会・事務理事の永山恵一郎さんは「151年前の鳥羽伏見の戦いの犠牲者を伏見は長らく慰霊してこなかった。その慰霊と『水の町である伏見の象徴のイベントにしよう』と、地域一団となって2004年から始めた。今後も伏見の夏の風物として定着してくれたら」と話す

 当日は18時30分から、馬屋原(まやはら)宏伏見区長ら、関係者のあいさつや法要が行われた後、寺田屋浜から赤、青、黄、緑、白の5色の灯ろうが次々と流された。この5色は中国の「陰陽五行説」の来五行の色(木=青・緑、火=赤、土=黄、金=白、水=黒)を表している。

 日没後、暗くなるにつれて、水面に映る色とりどりの灯ろうの鮮やかな光景に、岸辺や蓬莱橋の上からスマートフォンや一眼レフで写真を撮影する姿が見られた。

 京都市内から来たという浴衣姿の20代の男女は「人混みが少なく、灯ろうをゆっくりと見ることができてうれしい。5色の灯ろうと静かな水面のコンストラストが美しく、インスタ映えするので、たくさん写真を撮った。伏見の歴史を知ることができたのも良かった」と笑顔で振り返る。


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