斎宮代に選ばれ、十二単の衣装を披露する中西さん(京都市右京区・野宮神社)
秋の嵯峨嵐山地域で平安絵巻を再現する「斎宮行列」の斎宮代に、京都ノートルダム女子大1年の中西紗菜さん(18)=京都市西京区=が選ばれ、十二単(ひとえ)の衣装合わせが20日、右京区の野宮神社で行われた。
行列は、斎宮として伊勢神宮へ向かう皇女の道中を再現する行事。かつて斎宮が心身を清めるためにこもった潔斎所が野宮神社近くにあったことにちなみ、地元保存会が1999年から催している。
中西さんは、西京区で料理旅館「花筏」を経営する中西眞さん(55)の長女。この日は白、もえぎ、オレンジなどの色合いの衣装を重ね着した「花橘」の十二単に身を包み、神社境内で写真撮影に臨んだ。
中西さんは約17キロの装束を着込み、母の美暁さん(41)とともに登場した。外国人観光客らからカメラを向けられ、「思っていた以上に重い。外国の人を含め、たくさんの方が見てくれる行事なので緊張している」と話した。20回目となる節目の行列で主役を務めることに「例年とは少し違うなという印象を持っていただけるようがんばりたい」と気を引き締めた。
斎宮行列は10月21日正午から催し、嵯峨嵐山の約2~3キロを巡行する。
(京都新聞)