台中メトロ・ブルーラインの路線計画図=台中市政府提供
(台中 24日 中央社)建設計画が進められている中部・台中市の西部と中心部を結ぶ台中メトロ(MRT)ブルーラインについて、同線の西端を沙鹿駅から台中港に延長することが決まった。同市政府交通局が23日発表した。年内にも建設に向けた本格的な作業が始動する見通し。
市はかねてから、同線の西端を台中港とする案を希望していたが、交通部(交通省)が採算性を懸念したため、今年4月初めの時点では、第1期として手前の沙鹿を終点とすることで合意していた。だが同局によると、市は政府との協議を続行。台中港を再開発し、台中国際空港周辺と共に「海空双港副都心」として発展させる計画と組み合わせ、改めてブルーライン延長に関する計画を提出し、今月22日に行政院(内閣)の審査を通過した。
当初は台湾鉄路管理局(台鉄)の沙鹿駅から台鉄台中駅までを結ぶ全長21.3キロの路線とされていたが、西に4.9キロ延長されることになり、全長は26.2キロとなる。駅は15駅から18駅に増える。
同市では、市都市部の南西と北東を結ぶMRTグリーンラインが今年末に試運転を開始する見通し。2つのラインが完成すれば、市内に十字型の交通軸が整うことになる。また、市内を一周する環状線「微笑山手線」の工事も進められている。
同市の中心部は渋滞が深刻化しており、MRT建設によって混雑緩和が期待される。