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小惑星「陳樹菊」 八百屋の慈善家から命名 美しい心を顕彰

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中央大の周景揚学長(左)から命名の記念額を受け取る陳樹菊さん



(台東 6日 中央社)中央大学鹿林天文台(南投県)が発見した小惑星の一つが、東部・台東市で八百屋を営む慈善家の陳樹菊さんの英語名にちなみ、「Chenshuchu」と命名された。台東県内で5日、記者会見が行われ、陳さんは中央大の周景揚学長から命名の記念額を受け取った。

鹿林天文台は二つの小惑星を発見し、もう一つには「Taitung」(台東)と命名。国際天文学連合(IAU)に申請し、いずれも承認された。命名の理由は、台東の美しい星空と陳さんの美しい心を広く伝えるためだという。

家計を支えるために13歳から八百屋として働いた陳さん。病に苦しんだ母親や弟が世間から親切にされたことをきっかけに、商売で得た収入を支援が必要な人々に寄付してきた。陳さんの善行は世界にも広まり、2010年には米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたこともある。

陳さんは自身の名前が小惑星に名付けられたことに、「恐れ多い」と謙虚な姿勢で喜んだ。


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