台中メトロの車両=台中市政府提供
(台中 4日 中央社)台中市政府交通局の王義川局長は3日、同市で建設が進められている台中メトロ(MRT)グリーンラインについて、2020年にも全線開業する見通しを示した。市政会議の報告で述べた。工事の進捗率は79%に達しているという。今年末の試運転に向けて準備を急ぐ。
台中メトログリーンラインは全長16.71キロで、北屯-烏日間(いずれも台中市)の全18駅を結ぶ。
王局長によると、林佳龍市長が着任した2014年の時点では、工事完了は2022年になるとみられていたが、その後調整が図られ、完成予定時期が2年早まった。現在は、車両のレール上での各種テストが行われているという。同線には全自動無人運転システムが採用されているため、より厳密なテストが必要だと説明した。駅の建設やレール敷設は、18駅全てで完了しており、駅構内の内装工事が進められている。
年末の試運転では、一般人の乗車は不可。王局長は、来年交通部(交通省)による審査が完了してから、プレ開業となる見通しを示した。
林市長は、同線が完成間近となっているのに喜びを示しつつ、グリーンラインだけではまだ不十分だと指摘。完全な交通網と組み合わさってこそ、その機能が発揮されるとし、現在進められているブルーライン建設計画や環状線の工事などに言及し、交通網整備に向けた意欲を見せた。