小雨が降る中、先祖の墓に手を合わせる家族
彼岸の入りの19日、京都の各墓地では雨が断続的に降る中、多くの人が傘を差しながら墓参りに訪れ、先祖や亡くなった近親者らをしのんだ。
門徒の墓地が約1万3千基ある京都市東山区の大谷本廟(びょう)(西大谷)では早朝から次々と墓参者が訪れ、雨にぬれた墓を掃除し、新しい花を供えたり、線香を立てたりした。
西京区から家族3人で訪れた公務員水島克全さん(46)は墓に手を合わせ、「ご先祖様にこれからも家族を見守ってくださいとお願いしました」と話した。
境内には、仏法を受け伝える喜びを意味する「伝灯奉告(でんとうほうこく)」の花文字も設置された。大谷本廟では25日までの彼岸の期間中、10万人の参拝者を見込んでいる。