壁面を彩るカラフルな映像作品に見入る市民ら
現代アートを街中で楽しむ一夜限りの祭典「ニュイ・ブランシュKYOTO2016」が1日夜、京都市内の大学や芸術拠点など28会場で開かれた。斬新なパフォーマンスや前衛的な作品の数々が古都を彩り、大勢の市民や観光客が芸術の秋を満喫した。
ニュイ・ブランシュ(白夜祭)は仏パリで毎年10月に行われている芸術祭。パリと姉妹都市の京都市が2011年から催している。今年は初めて本家パリの祭典と連携し、気鋭のフランス人作家の作品を各会場で展示、発表した。
今年のテーマは「デザイン」。新しい表現技術を駆使した映像や音楽、伝統的な着物や工芸品と融合した作品も並んだ。
京都国際マンガミュージアム(京都市中京区)で開かれた開会式ではティエリー・ダナ駐日フランス大使が「日仏のアーティストの才能を楽しんでほしい」とあいさつ。続いて壁面に映像を投写するプロジェクション・マッピングが披露され、秋の夜に浮かぶ幻想的な光のアートが詰め掛けた観衆を魅了した。