紅葉シーズンに先駆け、ライトアップされた木々の中を走る嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車の臨時便が15日、トロッコ嵯峨駅(京都市右京区)-同亀岡駅(亀岡市)間で運行を始めた。家族連れや外国人観光客が、夜風を感じながら幻想的な車窓の景色を楽しんだ。
2005年から毎年実施しており、今年は保津川沿いの約7・3キロの区間に、800個のライトを設置した。
トロッコ亀岡駅から乗り込んだ乗客たちは、夕闇に浮かぶまだ青いモミジや渓谷の眺めを満喫していた。京都市中京区の橋井久美子さん(56)は「紅葉にはまだ早いけれど、いつもと違った雰囲気の木々や保津川を楽しめた」と喜んだ。
ライトアップは12月4日までで、午後4時半~7時半。10月中は土曜、日曜、祝日のみトロッコ嵯峨駅発(午後5時7分)と、同亀岡駅発(同5時35分)の臨時便が運行される。
京都新聞