土俵入りを奉納する横綱日馬富士関(中央)
京都市北区の上賀茂神社で20日、第70代横綱の日馬富士関が「不知火型」の土俵入りを奉納した。取り囲んだ観客は、横綱が四股を踏むたびに「よいしょ」の掛け声を上げた。
同神社の21年に1度の「式年遷宮」のうちの最重要儀式、「正遷宮」が行われて1周年を祝って、同日開催される「大相撲京都場所」に合わせて土俵入りが実現した。同神社では、1940年に横綱の双葉山と男女ノ(みなの)川、昨秋は鶴竜関が横綱として75年ぶりに同神社で土俵入りを奉納した。
この日、日馬富士関は本殿に参拝した後、午前9時に太刀持ちの宝富士関と露払いの大栄翔関を従えて鳥居をくぐり、神社の象徴、立砂の前に進んだ。四股を踏み、両手を広げてせり上がる不知火型の力強い土俵入りに、見物人は歓声を上げていた。日馬富士関は「お招きいただきありがたい。心を込めて土俵入りをさせていただきました」と話した。