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火焚祭に深まる秋感じて 京都・伏見稲荷

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燃えさかる火床に次々と火焚串を投げ入れる神職


京都市伏見区の伏見稲荷大社で8日、火焚祭(ひたきさい)が行われた。「家内安全」など願い事が書かれた「火焚串」約10万本が、燃えさかる炎に次々と投げ入れられ、雨空に白煙が立ち上った。

 本殿東側の祭場に、3メートル四方、高さ1.5メートルの火床が3基設けられ、中に火焚串が積み上げられた。神職が火を付けると、赤々と燃え上がった。みこが振る鈴の音と神職らが読み上げる大祓詞(おおはらえことば)の声とともに、火焚串の燃えるパチパチという音が響き渡った。

 見守っていた主婦竹本トキエさん(75)=伏見区=は「毎年来ているが、火焚祭を見ると秋の深まりを実感する」と話した。

 収穫に感謝する祭りで、同大社によると、春に田畑に降りた神を、山へ再び送る意味があるという。


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