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「秀吉が愛した桜」二条城に…醍醐寺のクローン寄贈

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植樹されたクローン桜

豊臣秀吉が絢爛けんらん豪華な花見の宴うたげを催したことで知られる醍醐寺(伏見区)のしだれ桜のクローンが、二条城(中京区)に寄贈された。ともに世界文化遺産の京都を代表する名所が、観光や文化財活用などで交流と連携を深めるシンボルにしようと企画。二条城の庭園「清流園」に植樹され、来春には花を咲かせるという。(池尻太一)

 クローン桜は、樹勢が衰えた醍醐寺の「太閤たいこうしだれ桜」の後継樹を増やすため、住友林業(東京都)が開発した。5年間の研究の末、2004年に独自の培養技術で開花に成功。「太閤千代しだれ」と名付けられ、東日本大震災の被災地などでも植樹されている。

 今回の寄贈は、醍醐寺と二条城が豊臣、徳川両家をテーマにした秋の特別企画「豊臣×徳川―歴史の舞台をいま巡る―」(20日まで)を初めて共同開催するのに合わせて実現。来春に開花を迎える樹齢10年、高さ約4メートルのクローン桜が贈られた。10月に二条城・清流園で行われた植樹式では、仲田順和・醍醐寺座主が「秀吉が愛した桜を伝え残す使命を果たせてうれしい」とあいさつ。門川大作・京都市長も「市営地下鉄東西線だけでなく、桜でもつながった世界遺産同士、さらに連携していきたい」と話した。


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