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バス路上待機解消へ 京都駅八条口広場、12月15日に全面

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 京都市は16日、2014年から南区で進めてきた京都駅八条口駅前広場整備事業について、貸切の観光バス乗降場などが12月に完成し、同15日に全面供用を始めると発表した。乗降場では路上でのバスの待機をなくすため、春と秋の観光シーズンに約2・4キロ離れた待機場所から乗降場の空きを見てバスを送り込む「ショットガン方式」を導入する。

 12月に完成するのは、八条通南側の2施設。観光バス乗降場は駅の南北自由通路のそばにあったが、商業施設・京都アバンティに面した場所に移し、収容台数を6台から12台に増やす。アバンティ前にある半地下の広場「サンクンガーデン」は屋根を設け、約300人がバス待ちできる空間を確保し、修学旅行生ら大人数にも対応できるようにする。

 観光バス乗降場で導入するショットガン方式は、南北自由通路の西側にあるタクシー乗り場で導入している。バスは阪神高速8号京都線・鴨川西ランプ(南区)近くの場所で待機し、乗り場が空けば駆けつける。運用は来年4月を予定している。

 八条口周辺の整備事業では、タクシー乗り場などの施設が今年3月から先行して使われている。パーキングチケット駐車場などを廃止し、一般車などが送迎で停車できるゾーンを設けた。分散していた路線バスや高速バスの乗り場は南北自由通路付近などに集約。同通路と直結する屋根付き拠点広場も設け、送迎ゾーンや路線バス乗り場まで雨にぬれずに行き来できるようにした。

 総事業費は45億6千万円。16日の定例記者会見で、門川大作市長は「港や空港がない京都にとっての玄関口で、東海道新幹線開通時以来の大規模整備となった。今後も市民や観光客の利便性向上に取り組む」と述べた。

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