内覧会で優雅な舞を披露する宮川町の舞妓たち
花街での遊びが手軽に体験できる「舞妓シアター」が、京都市東山区大黒町通五条上ルに完成した。芸舞妓による踊りの鑑賞や、飲食しながらの歓談などが定額制で楽しめる。
「一見さんお断り」で知られる京都の花街の魅力に、初めての人にも気軽に触れてもらおうと、五花街の一つ、宮川町のお茶屋兼置屋「しげ森」が開いた。
外国人観光客や家族連れでも利用しやすいようにテーブル式を取り入れ、子ども料金も設定。最大36人まで収容できる。舞台で芸舞妓が演じる舞踊や地唄をめでながら、コースに応じて弁当やオードブル、お茶のお点前などが堪能できる。
12月1日にオープンし、毎日午後零時半から営業する。料金は大人6800円~1万3千円で、夜間は酒類の飲み放題コースもある。予約状況に応じて当日の入場もできる。
28日に関係者を招いて内覧会が開かれ、着飾った舞妓たちが三味線の音色に合わせて優雅な舞を披露した。しげ森の女将の森田繁子さん(69)は「芸舞妓さんの芸をたくさんの方々に知っていただき、交流の場にしたい。一見さんも大歓迎です」と話している。
申し込みは舞妓シアターのホームページで受け付ける。問い合わせは同シアターTEL075(741)8258。