(中央社)中央気象局台東気象観測所で昨年11月から建て替え工事が進んでいる。木造の和風建築をイメージし、早くも市民からは「最も美しい観測所」との声が聞かれる。
台東で気象観測が始まったのは、日本統治時代の1901(明治34)年。当初は台東庁庁舎の一室を間借りして測候所が設けられたが、後年に現在地に移転した。
建て替えは以前の建物の老朽化やコンピューターや通信設備の更新などで手狭になったため。2000万台湾元(約7100万円)が投じられた。敷地内にあった樹齢100年を超える日本から移植された松の木は残され、日本情緒をかき立てている。
30日に現地を視察した中央気象局の辛在勤局長は、気象観測以外に地方気象教育にも取り組みたいと期待を寄せた。