大津市北比良の国道161号志賀バイパスで5月、飲酒運転の車がワゴン車に衝突して5人が死傷した事故で、車を運転していた京都市伏見区上油掛町、会社員の男(39)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)と道交法違反(酒気帯び)容疑で書類送検=が、居眠りをして対向車線を約300メートル逆走した後、ワゴン車に衝突していたことが14日、捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、容疑者は5月4日夜、勤務先の男性社長と高島市で飲酒し、泥酔した社長を車で京都市内まで送り、高島市に戻る途中だった。片側1車線の対面通行区間で、対向車線を約300メートル逆送し、そのまま富山県砺波市の地方公務員男性(46)のワゴン車に衝突した。県警は、周辺のカメラの映像などから逆送距離を解析した。社長は泥酔していて記憶がないため、立件は見送ったという。
事故では、ワゴン車の男性の次男(9)が頭を強く打って死亡し、容疑者を含む4人がけがをした。
京都新聞