李友専氏

(台北 14日 中央社)世界保健機関(WHO)が認定する非政府組織(NGO)、国際医療情報学連盟(IMIA)が先月の年次総会で中国の代表団体を除名し、連盟の新しい会長(任期は2021~23年)に台北医学大の李友専教授を選出した。
医療分野での情報技術の利用促進などを目的としたIMIAは1989年に設立され、現在は世界57の国・地域の代表団体が加盟している。13日に中央社の取材に応じた李氏や一部メディアの報道によると、総会は8月26~30日に仏リヨンで開かれ、中国の除名、新会長の人選とも27日、現会長のクリス・レーマン氏が提案し、賛成多数で可決された。
中国の代表団体「中国医療情報学会」が除名された背景には、2017年の総会を主催した際、開催地を4回も変更したことや関連費用の滞納などがあったという。
「台湾医療情報学会」常務理事でもある李氏は1994年、米ユタ大で博士号(医療情報学)を取得。皮膚科医でありながら、医療分野への人工知能(AI)技術の導入を専門とする。IMIA会長に選ばれたことについては、「台湾のために声を上げ、国際機関に貢献することができれば」と意気込んだ。