(台中 3日 中央社)台中市の清泉崗空港が「台中国際空港」に名称を変更し、同所で3日、看板除幕式が開かれた。林佳龍市長は、夜間駐機場や国内線ターミナルが完成すれば発着回数や利用者数は大幅に増加すると述べ、新時代への突入に期待を示した。
交通部は近年、39億台湾元(約142億円)を投じて国際ターミナルや整備場、貨物集積所などを建設。昨年6月には名称変更に同意した。林市長によると、交通部は2035年の同空港利用者数600万人達成を目標に掲げている。
林市長は、格安航空会社(LCC)の受け入れを進め、同空港の特色にしていくと言及。北部・桃園市の台湾桃園国際空港と互いに補い合い、パートナー関係を築いていきたいと意欲をみせた。
台中港周辺地域の活性化や、台中港と台中国際空港をつなぐライトレール、鉄道環状線の建設などを進めている同市。台中を航空宇宙産業の集積地にする計画も進展させている。「人、物の輸送が同時に発展すれば、物流や金の流れもともに成長していくだろう」と林市長は語り、中央政府と協力して中部を盛り上げていく姿勢を示した。
交通部の賀陳旦部長は、海外航空会社の乗り入れを呼び込もうと、台中と高雄の各国際空港の着陸料を今月1日から20%値下げしたことに触れ、各地域の旅行客の利便性を高め、中部や南部の観光発展につなげられればと語った。