(台北 2日 中央社)交通部(交通省)は、台北松山空港(台北市)の機能を台湾桃園国際空港(桃園市)への移転が可能かについて、桃園空港の運営会社と同局の民用航空局が共同で調査し、今年末にも結果を公表する姿勢を示した。
松山空港をめぐっては、騒音問題の解決や安全性の面などから移転を求める声が上がっているほか、柯文哲台北市長も移転支持の考えを表明している。
これまで交通部は、桃園空港第3滑走路の建設が最優先とし、松山空港の移転には消極的な態度をみせていた。だが、2018年に予定されている次期台北市長選挙で争点になる可能性があるほか、台北市と桃園空港を結ぶ鉄道がまもなく開通することなどを踏まえ、初めての調査に乗り出す方針。
同部では、特定の立場を取ることはないと強調。桃園空港の発展に対する影響の有無などを含め、技術面で可能かを調べるとしている。