商売繁盛や家内安全を願う「十日えびす大祭」の前日の9日、宵えびす祭が京都市東山区の京都ゑびす神社で行われた。「商売繁盛でササ持ってこい」という掛け声が響く境内は、縁起物の「吉兆ざさ」を手にした多くの参拝客でにぎわった。
大祭は初えびすとも呼ばれ、えびす様が生まれたとされる10日前後の5日間にわたって営まれている。
ハイライトの前日となる9日夕、商店主や家族連れらで境内や参道があふれた。本殿前で熱心に手を合わせたり、タイや宝船でしなるササや、福箕(ふくみ)などを買い求めたりしていた。
家族3人で訪れた会社役員の八上崇さん(40)=中京区=は「自分の仕事はもちろん、妻の新しいビジネスの成功を願いました」と笑顔で話した。
開門は11日まで夜通し。最終日の12日は午前9時~午後10時に参拝できる。