京都市南区の東寺(教王護国寺)で21日、今年最初の縁日「初弘法」があった。この日は朝から冷え込んだが、無病息災を祈る参拝者や買い物客でにぎわった。
初弘法は、空海の命日にちなんで毎月開かれる「弘法さん」の中で師走の「終(しま)い弘法」と並んで多くの人が訪れる。境内には植木や骨董(こっとう)品、漬物などの露店が並んだ。
市内の朝の最低気温は1・8度(京都地方気象台調べ)と冷え込んだが、すっきり晴れ渡った。コートを着込んだ人々が境内を行き交い、弘法大師像の前で静かに手を合わせた。焼きそばやたい焼きを売る屋台から香ばしい匂いがたちこめ、訪れた人は縁日の雰囲気を楽しんでいた。
毎月、弘法さんを訪れる滋賀県草津市の広道初枝さん(80)は「土曜日の初弘法なので特に人が多いですね。今年一年も頼みます、と拝んできました」と話していた。