アジアゾウが飼育施設のプールに張った温水に入る「ゾウ温泉」が22日、京都市左京区の市動物園で初めて披露された。寒空の下、ゾウたちは湯にほっこりとつかったり、はしゃいだりしていた。
市動物園では昨冬まで「サル温泉」を実施していたが、サルが高齢化して温泉に入らなくなった。新しい冬の風物詩になればと、水浴びが好きなゾウのために温泉を始めた。
この日は水温5度のプールに、熱帯動物館のボイラーで温めたお湯を入れ、14度まで上げた。ゾウ舎から出たた4頭のうち、冷たい水が嫌いな秋都トンカムはちゅうちょしていたが、夏美ブンニュンら3頭は鼻を動かしながら、気持ちよさそうに温泉を楽しんだ。
同志社国際中2年の猪田耕平さん(13)=左京区=は「プールから前足を出して湯につかっている姿は本当の温泉に入っているみたいだった」と話していた。次回は2月19日午前11時から行う。
(京都新聞)