映画配給や演劇公演の松竹(東京都)は7日、京都市中京区新京極通四条上ルに、ホテルと店舗の複合ビルを2018年秋に開業すると発表した。予定地は、かつて芝居小屋「阪井座」があり、松竹が創業の地としている場所で、「歴史を継承し、地域の新たな顔にしたい」としている。
新ビルは「京都松竹阪井座ビル」で、地上9階、地下1階の延べ約3千平方メートル。1階に1店舗、2~9階に東急グループのホテル「東急ステイ」(全56室)が入る。
松竹は1895年に創業者大谷竹次郎が阪井座の興行主となったことで、現地を創業地としている。阪井座はその後、「歌舞伎座」として運営されたが、1936年に映画館「京極映画劇場」となった。70年に建て替えられ、映画館「SY松竹京映」として親しまれてきたが2001年に閉館した。
15年8月まで商業施設として使用されたが、老朽化が進んだため昨年末に解体。訪日外国人観光客の急増などを受け、需要が多いホテルへの活用を決めた。
(京都新聞)