高速コルベット艦「沱江」
台湾の蔡英文総統は4日、北東部・宜蘭県で海軍と陸軍の基地を相次いで視察した。5月末の空軍基地に続く視察で、3軍全ての基地を訪れた形だ。
海軍の蘇澳中正基地を訪れた蔡総統は、台湾で自主開発し昨年4月に就役した高速コルベット艦「沱江」に乗艦し、航海を体験。将兵を前に「沱江は国防自主を推進する決心を表している」とした上で、「国防自主は多くの挑戦に遭遇するだろうが、後戻りの道はない」と訓示し、艦船の自主建造路線を強調した。
蔡総統はその後、陸軍の新兵訓練基地を訪問。施設のペンキが塗り直されていることに目を付け「感謝はするが、それで軍はよくはならない」と制度改革の必要性を訴えた。(宜蘭 田中靖人)