一休さんの愛称で親しまれる室町時代の禅僧・一休宗純が、出家する前の幼少期に母親と過ごしたとされる地蔵院(京都市西京区)に、その歴史を伝える母子像が建立された。
一休と言えば、天性洒脱(しゃだつ)な性格で、奇行の伝説も数多く残るが、幼少期はあまり知られていない。地蔵院によると、一休は後小松天皇の落とし子で、宮中を追われた生みの母を地蔵院がかくまったとされ、一休も6歳で出家するまで寺で過ごしたという。
母子像は高さ約130センチ。同寺の藤田正浩住職(61)は「親子の『絆』を石碑を見て感じてほしい」と話す。