わざわざ日本を訪れてくれた外国人観光客には、ぜひいい思いをして帰ってもらいたい。それが、もてなす側が考える最も基本的なことではないだろうか。台湾メディア・東森新聞雲は3日、東京を訪れた台湾人が、タクシー運転手からもらった手書きの手紙に大いに感動したと報じた。
記事は、「日本の細かい、周到なサービスには、多くの人が旅行中の心温まる喜びを覚える」としたうえで、ある台湾人ネットユーザーが先日東京に出張した際のエピソードをネット上で発表したと紹介。現地のタクシーに乗車して成田空港に向かった際、ドライバーが車内にスターバックスのコーヒーやお菓子を用意していてくれたほか、手書きの挨拶状が付されていたこと、空港到着後にはお守りをプレゼントしてくれたと伝えた。
付されていた挨拶状には中国語で「東京の旅はよかったですか。どうちゅうご無事で。また早いうちに会いましょう」と書かれ、最後には英語でHave a safe flight!と記されており、このネットユーザーは感動に包まれたと説明している。さらに、ドライバーはユーザーが車を降りて、空港の建物内に入るまで見送り続けたことを併せて紹介している。
このユーザーは、思いがけない心のこもったサービスに心を揺さぶられたようだ。ただ、全てのタクシー会社や運転手がこのようなサービスを提供しているわけではない。このような「感動エピソード」が広くシェアされることで、今後「こういったサービスが当然受けられるものだ」と考える人が日本に行くようになるかもしれない。そこで実際に享受できないとなれば、彼らは失望して日本を離れることになるだろう。もてなす側にとっては「ハードル」が一段上がることになる。常に客を喜ばせるためには、たゆみない努力とアイデア、向上心が必要なのだ。