花街の風情に一点の彩りを添えるいけばな
京都五花街の一つ、京都市中京区の先斗町で24日、通りのお茶屋や飲食店などの軒下をいけばなで彩る「軒下花展」が始まった。市民が生けた華やかな花々が各店に飾られ、花街の風情に色を添えている。
先斗町の飲食店や地元住民らでつくる「先斗町まちづくり協議会」が、花をめでながら風情ある町の雰囲気を堪能してもらおうと、2年前からこの時季に実施している。
今年も22、23日に地元でワークショップを開き、芸妓や飲食店関係者、地域住民ら約200人がミニいけばなを作り、かいわいの約230カ所で玄関先に置いたり、軒下につり下げたりして展示した。
梅やチューリップなどの季節の花や、バラやユリなどをあしらった豪華な作品もあり、通りは花香る世界に。花街のしっとりとしたたたずまいに一点の彩りを添え、観光客らの目も楽しませている。28日まで。
(京都新聞)