(桃園 2日 中央社)台北駅から台湾桃園国際空港を経由して桃園市中レキ市までをつなぐ桃園メトロ(MRT)空港線が2日、正式に開業した。台北-桃園空港第2ターミナル間を最短37分で結び、台北の市街地へのアクセスが便利になったほか、高鉄桃園駅では台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)との乗り継ぎが可能で、中部や南部への移動の利便性向上にも期待が寄せられている。(レキ=土へんに歴、木を禾に)
空港線は全長約51キロ。桃園メトロによると2006年に着工し、2015年から安全試験を開始した。建設費用は1138億5000万台湾元(約4207億2600万円)に上る。開業時期については走行速度が基準を満たさないなどの問題を背景に、6度にわたり延期されていた。先月2日にプレ開業し、約140万人が試乗した。
この日、台北駅で開業式典が行われ、陳建仁副総統や柯文哲台北市長、鄭文燦桃園市長、李四川新北市副市長らが新たな幕開けを祝った。
沿線の各駅では開業記念のスナック菓子が配布され、乗客を喜ばせた。この日午前の乗車率は約8割で、試乗期間ほどの混雑は見られないという。
開業から1カ月間は運賃が半額となる。