特任園長就任式の様子。レッサースロ―ロリスの代わりに
委嘱状を受け取る荒蒔祐輔さん(写真左)との高山光史園長(写真右)
京都市動物園(京都市左京区岡崎法勝寺町、TEL 075-771-0210)で6月1日、サルの仲間人気投票で1位になったレッサースロ―ロリスの特任園長就任式が行われた。
同園では、2月20日~3月20日に「今年はサル年! サルのなかまの人気投票」が行われた。総票数1941票のうち、同園の看板動物のニシゴリラ331票、キツネザル276票を抑え、463票でレッサースロ―ロリス(以下ロリス)が1位に輝いた。
ロリスが暮らす「ひかり・みず・みどりの熱帯館」前で行われた就任式では、夜行性で体長が小さいロリスに代わり、担当飼育員の荒蒔祐輔さんが委嘱状を受け取った。ロリスは来年3月まで、特任園長として、同園の広報活動に努める。
同園の高山光史園長は「ゴリラかキツネザルが1位だと思っていたが、まさかロリスが1位になるとは。ロリスってあまり知られてないでしょ、当園の隠れたエースでした」と予想外の結果について笑顔で話した。広報担当の岡橋要さんは「ゴリラやマンドリルは人気だが、ロリスの選挙看板用の写真がかわいく、映りが良かったからではないか。人間の選挙ポスターみたいに、動物の人気投票も写真映りは大事」と、ロリスの勝因について話した。
ロリスの魅力について荒蒔さんは「ゆっくりした動きと餌をかじるしぐさがとてもかわいい。人気のサルたちを抑えた実力はある。ぜひ会いに来てほしい」と話す。
同園ウェブサイトに、記念イベントやキャンペーンなどを発信するため、特任園長特設ページを開設した。現在は、園内で撮影した写真に「#ロリス特任園長」と付けてSNSに投稿すると、抽選で記念品をプレゼントするキャンペーンを実施している。8月31日まで。
開園時間は9時~17時。月曜休園(祝日の場合は翌平日)。入園料は、一般=600円、中学生以下無料。