大陸委員会の張小月主任委員
(台北 7日 中央社)中国大陸の全国人民代表大会(全人代)で6日、対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の張志軍主任が「台湾独立の道が行き着く先は統一だ」「その際には大きな代償を払うことになる」などと述べた。対中国大陸政策を所管する行政院(内閣)大陸委員会の張小月主任委員は7日、「両岸(台湾と中国大陸)関係に寄与しない」と不快感を示した。
台湾省代表団の全体会議に出席した張主任は、報道陣の取材に対し、台湾独立を訴える勢力が活動を活発化させていると指摘。分裂行為が制止できなかった場合、両岸関係の平和的発展と台湾海峡の安定に「非常に重大な脅威をもたらす」と語り、統一の過程で台湾社会と民衆に被害が及ぶ可能性を示唆した。
また、中国大陸の指導者が独立反対の姿勢を繰り返して示すことについては、「台湾民衆に対して責任を負う態度の表れだ」とした。
張主任委員は、言葉による脅迫は台湾人の反感を招くだけと牽制(けんせい)。双方が理性的に善意の態度で歩み寄るよう求めたほか、平和と安定の追求と現状維持が台湾の政策だと語った。