秋の「斎宮行列」の衣装合わせに臨んだ今年の斎宮代、湯川さん
(京都市右京区・野宮神社)
平安絵巻を再現した一行が渡月橋を渡る「斎宮行列」の今年の斎宮代に、京都市西京区の女優湯川恭子(やすこ)さん(23)が選ばれた。7日、右京区の野宮神社で十二単(ひとえ)の衣装合わせを行った。
斎宮行列は京都から伊勢神宮に向かう皇女の道中の一部を再現。かつての斎宮が心身を清めるためにこもった潔斎所が野宮神社近くにあったことから、地元の斎宮行事保存会などが1999年から催している。
湯川さんは屋形船を運航する嵐山通船社長の湯川直樹さん(52)の長女。以前から斎宮行列に関心を持っていたといい、「自分が関われるとは思ってなかった」と喜ぶ。
衣装は黄緑色や黄色を合わせた花橘(はなたちばな)と呼ばれる色目の「五衣(いつつぎぬ)」に水色の「唐衣(からぎぬ)」を重ねた。湯川さんは約17キロの衣装に「とても重い」としながらも「この重みが責任の重さだと思う。令和最初の斎宮代として一生懸命務めたい」と話した。
斎宮行列は10月20日正午に野宮神社を出発、渡月橋を渡って保津川で御禊(みそぎ)の儀に臨む。
(京都新聞)
*京都・葵祭 第64代斎王代は負野李花さんです。