西日本高速道路は17日、新名神高速道路の城陽-八幡京田辺間(3・5キロ)が4月30日に開通すると発表した。今回の開通により、京丹後市から木津川市まで京都府の南北を直結する約140キロの高速道路軸が完成する。府南部や北中部での産業振興や企業進出、物流の効率化といった波及効果が期待される。
府内で最も北にある山陰近畿自動車道の京丹後大宮インターチェンジ(IC)から京都縦貫自動車道、第二京阪道路を経て、今回の開通で接続する京奈和自動車道で府内最南端の木津ICまで高速道路だけでつながり、府によると、今より5分短い1時間55分で移動できるようになる。京丹後大宮-木津間の高速料金は普通車4240円。
新名神高速の城陽-八幡京田辺間は2011年11月に着工し、当初は16年度中の開通を予定していた。昨年4月に神戸市の新名神建設現場で起きた橋桁落下事故の影響で、約2カ月半工事を中断して安全点検をしたため完成が遅れた。総事業費は1090億円。
通行料金は普通車270円、中型車300円。一般供用開始は4月30日午後3時から。府は、国道1号と八幡京田辺ICを結ぶ府道を30日に開通する。
西日本高速は今後、新名神の城陽-大津間と八幡京田辺-高槻間で23年度開通を目指す。