京都の夏の風物詩、鴨川の納涼床(京都市中京区、下京区)が1日、床開きした。夕暮れとともに明かりがともると、なじみ客らが川面と東山を望みながら、京の風情に浸った。
料理旅館「幾松」(中京区)では、島原の太夫や宮川町の芸舞妓が舞を披露。客は太夫や芸舞妓のもてなしを受けながら、旬の食材を使った料理や酒を楽しんだ。友人らと訪れた京都市左京区の会社員山本修次さん(37)は「床が出ると夏が来た、という感じ。少し肌寒かったが味わい深く、今年も新鮮な気持ちで楽しめた」と喜んでいた。
京都鴨川納涼床協同組合によると、今夏、二条-五条通間で98店が床を出す。うち89店がこの日、営業を始めた。