新緑の京都を彩る「180回記念 鴨川をどり」(1~24日)の前夜祭が30日、京都市中京区の先斗町歌舞練場で開かれた。芸舞妓が、平安末期の女性の活躍や、幕末の京都を題材にした優雅な舞踊を披露した。
鴨川をどりは1872年に始まり、年2回公演の時期を経て、180回目を迎えた。今回は2部構成で芸舞妓48人が出演する。
第1部の「源平女人譚(にょにんものがたり)」は、武将の源(木曽)義仲を巡る巴御前ら女性3人の生きざまを描いた舞踊劇。りりしい立ち回りを交え、嫉妬で身を滅ぼす女武将の悲恋を熱演した。
大政奉還150年にちなんだ純舞踊「八千代壽(ももやちよはなの)先斗町」(第2部)では、「ええじゃないか」と踊る人々の熱気や、志士の秘めた恋、徳川慶喜の苦悩と決断など多彩な場面を披露した。
日頃の感謝と一層の精進を誓う口上の後、フィナーレの総踊り「菊花」となり、芸舞妓が大政奉還と鴨川をどりの節目を華麗な群舞で祝った。
連日3回公演。2300~4800円。問い合わせは先斗町歌舞会TEL075(221)2025。