(台北 28日 中央社)台湾桃園国際空港第3ターミナルの建設が26日、開始した。2020年末に竣工、2021年のプレ開業を目指す。桃園空港は、完成すれば4500万人の輸送が可能だとしている。
同空港によれば、26日から主となる建築物の掘削工事に取り掛かり、来年3月までには全ての工程が開始する予定。建築総工費は746億台湾元(約2760億円)。計21の搭乗ゲートが設置され、第2ターミナルとの間には、ホテルや商業施設を含む多機能ビルが建設される。
第3ターミナルには台湾の伝統的な軒瓦や山脈の稜線、海の波などをイメージしたデザインが採用される。環境に配慮した工夫も施され、出国ロビーに13万個設置されるアルミパイプで作られる花びら状の装飾には吸音作用があるだけでなく、自然光を建物内部に向かって反射させる働きもあり、照明設備の節電効果が期待される。
同空港の昨年の利用者数は4000万人を超えた。今後は東南アジアや北東アジアからの旅客が増加するとみられており、需要は高まる見込み。