29日付の台湾紙、自由時報などによると、28日夜、台北市内の小学校にある日本統治時代のこま犬の石像が壊された。4月に台南市で日本統治時代の日本人技師八田與一氏の銅像を壊した李承竜元台北市議と仲間の女性が、フェイスブックに壊す様子を掲載した。警察が2人を拘束して調べている。
壊されたのは台北市北部の逸仙小学校入り口の両脇にあるこま犬2体。同小はかつて「北投神社」のあった場所に建てられており、神社時代から約100年の歴史があるこま犬は児童の安全を守る「鎮守のこま犬」として大切にされていたという。
2人は警察の調べに対し、こま犬は日本文化を代表するものだとして、ハンマーでたたいて壊したとしている。石像は前足の部分がなくなっていた。
2人は台湾と中国との統一を目指す政党、中華統一促進党に所属している。(